【Spin Columnタイプ】血清中の夾雑タンパク質（最大14種類）を除去（アジレント社製品）

商品説明

血清・血漿中には、何千種類ものタンパク質が含まれますが、アルブミンやイムノグロブリンなどの存在量の多いタンパク質が全タンパク質中の９０％以上を占めるため、低濃度のタンパク質の単離・同定が困難な場合があります。MARS カラム（Spin Column）では、血清・血漿その他のヒト体液から、1-14 種類の高濃度のタンパク質を除去するように設計されています。 高濃度タンパク質を除去することで、分析可能なダイナミックレンジが効果的に広がり、低濃度のタンパク質の分析性能が飛躍的に向上します。

特長

• サンプル容量：1-20 μL
• 標準的な卓上小型遠心分離器、ルアーロックシリンジに対応しています。
• 専用試薬キットである MARS Column Reagent Starter Kit を使用することで再現性よく200回程度使用することができます。本試薬キットは血清中のタンパク質の相互作用を抑制し、非特異的吸着を最小限に抑えます。

印刷用資料はこちら

除去できるタンパク質とその除去率

操作概要

テクニカルデータ

ヒト血清サンプル10uLをサンプルとし、MARS Column Human-14を用いてアルブミン等を除去しました。その後、Concentrators, Spin 5K MWCO, 4ml (Cat No.5185-5991) を用いてサンプルを濃縮し、脱塩を行いました(MARS Column処理サンプル)。MARS Column処理サンプルとヒト血清サンプル(MARS Column未処理)のタンパク質定量を行い、30ugを二次元電気泳動に供しました。
その結果、14種類の高濃度タンパク質を除去することによって、存在量の低いタンパク質の強度が強くなりました。

アプリケーションノート

• Comparative Analysis of Serum Samples with the Agilent mRP-C18 Column – A Nes Technology for Protein Fractionation
• An Integrated Approach to Improve Sequence Coverage and Protein Identification by Combining LC-MALDI MS/MS and Nano-LC/MS/MS
• High Recovery HPLC of Lipid Raft Domains with the Agilent mRP-C18 Column – A New Proteomic Strategy for Enabling Membrane Protein Identifications
• Comparative Analysis of Control and Breast Cancer Sera Using a Multidimensional Separation Strategy
• A Proteomic Strategy for Increasing Membrane Protein Identifications with Use of the Agilent High recovery mRP-C18 Reversed-Phase HPLC Column – A Comprehensive Protein Survey of the HeLa Membrane Proteome
• A Novel High-Capacity Affinity Column for the Removal of the Top Seven Abundant Proteins from Human Plasma
• Analysis of Anabolic Agents in Urine byLC/MS/MS

仕様と価格

参考資料

• 【研究用試薬】血液サンプルのプロテオームサンプル調製 MARSシリーズ　（PDF）